瀧野川女子学園高等学校
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13日本は厳しい国際競争に直面しています。この競争を勝ち抜くために産業界からは学校教育の改革を求める声が20年以上前からあがっています。この要請に対して大学以下の教育機関はまだ十分に対応しきれていません。これに応えるための大学入試改革が「2020年問題」です。一方で中高の教育は、革新的な学習指導要領の改定にも関わらず、知識偏重の教育から抜け出せていないのが実情です。激しく変化する現代と未来に求められるのは、世界に通用する新たな価値と事業を創り出し続けることができる若者です。このような若者を育てる教育が求められながら、私たちが学校改革を始めた平成21年当時、日本国内の中高でそのような取り組みはほとんど行われていませんでした。心身ともに健康で真に社会に貢献できる近代女性の育成大正15年に創立者が学園に込めた思いにもう一度立ち戻り、私たちは、新しい価値を創り出す創造性と、それを新たな仕事へと結びつけていく起業家精神を持った人間の育成を行う教育の構築を学校改革の目標に据えました。まず、全教科の教育手法の転換に取り組み始めました。平成22年4月からは大学でいうシラバスをより具体的な計画と実施まで追跡可能とした独自のマスタープログラムを開発。また、これらを有効に機能させるために学校のICT化を推進し、次の年にはほぼ全教職員が一人一台のMacbook Proを持ち、ネットワークベースで学校を運用できる体制を整えました。これはiPadを平成27年度に中学全学年と高校新入生に、平成28年度には全生徒1人1台のiPad、平成29年度には全生徒全教員がiPad Pro12.9インチとApple Pencilを持っての全授業、全教育活動をICT化していく取り組みへと続いていきます。この結果、紙ベースの教育ではほぼ不可能な授業進度の速さと質の高さと自由な発想を引き出す事を両立させた教育を実現しました。一例を挙げると、高校1年の日本史Aを半年掛らずに終えたり、中学2年生が高校範囲の数学を学ぶことが可能になったのです。しかも、平均点は10%から20%ほど上がっていて、理創造性と起業家精神を育む新時代の中高教育の構築山口 龍介 理事・副校長瀧野川の教育Our Educational Philosophy

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