昭和鉄道高等学校
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嶌村さんは改札業務、ホームでの列車監視、定期券の発券などの駅係員としての業務とともに、信号扱者として列車が時間通りに運行するための仕事に従事しています。信号扱者とは、駅に入出場する列車を正当な線路に導き、信号機の監視を担う、お客さまの目には触れない裏方での活躍ですが、ダイヤ乱れが発生した時には、手動で信号を操作し、ダイヤ乱れを収束させる列車運行に欠かせない仕事です。信号扱いは小さなミスが大きな事故につながってしまいます。一動作、一確認を心掛け、安全運行が守れるよう努めています。お客様の中には、毎日のように”お疲れ様、頑張ってね”とやさしい言葉をかけてくださる方も。そんな時は、思わず笑みがこぼれて癒やされるそうです。また、一日の勤務が終わりシャッターを閉める時や、ダイヤ乱れの収束を無事にやり遂げた時は、「ほっ」とするそうです。こうした日々の充実感が仕事へのやりがいや原動力になっていると嶌村さんは教えてくれました。現在の職場である経堂駅には、嶌村さんを含め4名の女性社員が勤務しています。「鉄道会社は女性にとって働きやすく、居心地の良い環境だと思います。女性専用の宿泊施設、更衣室、シャワーも完備しているため、夜間の勤務後の泊まりも安心できます。」職場ではお子さんのいる女性社員に、男性社員が”子どものために早く帰ったら”とやさしい言葉をかけて気遣う光景があたりまえのように浸透しています。出産後に職場に復帰する女性社員も多く、出産を控えて働く女性社員にはマタニティ用の制服も支給されます。「女性を大切にしてくれる職場なので、将来、結婚や出産をした場合にも引き続き働きたいと思っています。」と嶌村さんは語ってくれました。女性を労わる職場環境経堂駅は周辺にビジネスホテルが多数あるため、外国からの乗客が絶えません。そのため、嶌村さんは会社の英会話研修を受講するとともに、翻訳サービス機器なども活用しながら、外国の方が求めるサービスにも対応しています。「今の目標は主任になることです。先輩のアドバイスを受けながら、業務の合間に目標に向かって日々勉強に励んでいます。」また、嶌村さんに後輩達へのアドバイスを伺いました。「昭和鉄道での経験が職場でこれほど役に立つとは在学当時はまったく思っていませんでした。後輩の皆さんには、学校生活や部活動を思い切り楽しんでもらいたいのはもちろん、先生、部活動の監督、先輩達から注意されたり、教えられたりしたことは、聞くだけではなく、意味をしっかりと考えて欲しいと思います。なぜ、注意されたのかを自分の頭で考えて行くことが大事です。そうした習慣を身につけていくことで、社会に出ても先輩に何を求められているのかが理解でき、先輩の期待に応えられるようになるはずです。」鉄道会社はお客様の安全を最優先に考えて行かなければなりませんが、「自分から積極的にお客様の安全を守るための仕事を見つけて、率先して動いていくことも大事。」と付け加えてくれました。女性社員として、後輩の指導も行いながら、一歩一歩キャリアを積み上げている嶌村さん。本校を卒業して、鉄道会社で輝いている笑顔素敵なOGの一人です。主任が次の目標TRENO SHOWATETSUDO LIVE MAGAZINE08

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