知っておきたい入試のこと
~入試に関する基礎知識。~


ここでは東京の私立高校入試についての基本的な知識についてご説明いたします。
まず知っていただきたいのは、東京の私立高校入試には多くの学校で「推薦入試」と「一般入試」の2つの入試方法があるということです。
それでは、推薦入試からみてみましょう。

推薦入試

○推薦入試とは次のような入試です。

1.推薦入試を受験するには、次の(1)~(3)を全て満たす必要があります。

(1)受験する私立高校が第1志望であること。
第1志望ですから、合格した場合は必ずその私立高校に入学しなければなりません。 また都立高校の推薦入試や他の私立高校の推薦入試を受験することもできません。

(2)在籍する中学校長の「推薦状」がもらえること。

(3)各私立高等学校が決めている推薦基準に該当すること。
推薦基準は、学校によって異なりますので、必ず学校説明会や合同説明会等で配られる募集要項で確認してください

(4)原則入試相談を行ったうえで出願する。(入試相談については、後でご説明します)
※神奈川県の公立中学生は東京の公立中学生と同様ですが、埼玉県や千葉県等の公立中学生の場合は、各県の私学協会の取決めに準じて実施されますので、受験を希望する私立高校にご確認ください。

2.選抜の方法について

「書類選考」「作文」「面接」「実技」「適性検査」の中から、各私立高校が自由に選んで実施します。なお「適性検査」は、「国・数・英」の3教科を一般入試より短い時間で行う場合が多いようですが、学校によって違いがありますので、学校説明会や合同説明会に足を運ぶなどして必ずご確認ください。

3.入試日程について

(1)出願開始期日:平成30年1月15日以降 / (2)選抜開始期日:平成30年1月22日以降
※学校によって、入試日は異なります。

4.入試相談について

(1)「入試相談」とは、私立高校の推薦入試の受験を希望する場合や、後述する併願優遇を利用して私立高校一般入試の受験を希望する生徒について、その学校の基準に達しているか、どのような中学校生活を送ってきた生徒なのか確認し、その上で、私立高校から在籍する中学校の先生に「合格の可能性」が伝えられる場です。通常12月15日以降の数日間で行います。

(2)相談で使用する資料は、生徒に関する学習(内申および観点別評価)・実技・特別活動・出欠等の記録で行い、業者テストを始めとする「偏差値」を用いた相談は行いません。

(3)入試相談では、「合格の可能性」が述べられるだけで、決して「確約」や「内定」は行われません。また、入試ですので当然不合格になることがあります。
※埼玉県等、公立中学校の先生が入試相談を行わない県があります。その場合の対応については、必ず受験を希望する私立高校にお尋ねください。

推薦入試の説明は以上です。次に、一般入試です。

一般入試

一般入試とは、筆記試験等を受けて合否が決まる入試です。まずはその概略から理解していきましょう。

1.選抜の方法について

学力検査、調査書、面接などにより、各私立高校が自由に行います。「国語・数学・英語・面接」が最も多いパターンですが、「2教科+面接」や「作文」を課す学校もあります。また芸術系の学校では実技試験等もありますので、学校説明会や合同説明会に足を運ぶなどして必ずご確認ください。

2.入試日程について

(1)出願開始期日:平成30年1月25日以降 / (2)選抜開始期日:平成30年2月10日以降
※学校によって、入試日は異なります。

基本的な事柄は以上です。次にもう少し踏み込んだ内容に入ります。
ひとくちに一般入試といっても、実は大きく2つの形態があります。

○併願優遇を利用して受験
○併願優遇を利用しないで受験(いわゆるフリー受験)

ここで初めて「併願優遇」という聞きなれない言葉がでてきましたので、まずはその説明をしたいと思います。

併願優遇とは

私立高校の推薦入試を受験しなかったということは、私立高校が第1志望ではなく、公立高校が第1志望であることがほとんどです。一部には、推薦入試を行わない私立高校を第1志望とし、公立高校については確実に合格できそうな学校を受験する生徒さんもおりますが、ほとんどの生徒さんは公立高校と私立高校を併願します。
そこで、「私立高校に併願優遇を利用して合格した場合、もし公立高校が不合格だったなら、うちの学校(私立)に入学してください。」というのが一般的な併願優遇です。
そして、もう少し詳しく説明すると

(1)各私立高校が成績等の基準を設け、その基準を満たした生徒に対して、加点するなどの優遇を行う制度で、優遇されるため合格の可能性は高まります。どのように優遇するかは学校ごとに違います。
(2)受験を希望する場合、推薦入試同様、入試相談を行う必要があります。(入試相談とは
(3)一般入試ですので、中学校長の推薦状は必要ありませんが、入試相談を経て受験することになりますので、12月頃の三者面談までには受験校を決めておき、担任の先生に相談する必要があります。
(4)併願優遇を行わない学校がありますので、事前に必ず調べてください。
(5)併願優遇はあくまで優遇ですので、当日のテストで合格ラインに届かなければ不合格になります。ですから、安全のために複数の私立高校を受験する必要があるのですが、他の私立高校との併願条件等の詳細は個々の学校によって異なります。

※入試日程や試験科目、併願優遇の条件等は学校によって異なります。ですから受験する可能性のある学校については、事前に学校の説明や合同説明会等に出向き、しっかりとご自身で確認することが重要です。

以上が、「併願優遇を利用して受験する」の説明です。
次に「併願優遇を利用しないで受験する」です。

併願優遇を利用したくても、学校の基準に少し届かず利用できない場合があると思います。そのようなときに、優遇を受けずに受験することです。一般に「フリー受験」と呼ぶこともあります。また、そもそも併願優遇の制度自体を持たない学校もありますので、そのような学校の場合は「フリー受験」のみとなります。 なお、併願優遇で合格した生徒が、別の学校を合格したとしても、併願優遇で合格した学校に入学しなければならない場合があります。併願優遇を利用する際には、各学校の併願の条件を良く調べておくことが非常に重要になります。

その他
少し特殊な条件になりますが、これまでみてきた推薦入試や一般入試のほかに、海外からの「帰国生」を対象とした帰国生入試を行っている学校があります。
本協会では帰国生を「原則として1年以上海外に滞在し、帰国後3年以内の者」と定めています。なお、帰国生入試は、推薦入試や一般入試より早い時期(12月や1月)に実施することができますので、入試日程等のチェックはお早めになさってください。

いかがでしたか。東京の私立高校の入試制度はこれだけです。そしてここまでお読みいただいた方はすでにおわかりかと思いますが、受験をするにあたって最も大切なことは、皆様ご自身で学校説明会や合同説明会に足を運び、しっかりと学校からの説明をお聞きになることです。
最後にいくつかの項目をQ&A形式で記載しますので、併せてご確認ください。

受験に関するQ&A集

Q私立高校と都立高校の入試日程の順番はどうなっていますか
A
Q私立(都立)の推薦入試に合格したのですが、入学を辞退しても大丈夫でしょうか?
A私立の推薦も都立の推薦も第1志望であることが条件ですので、辞退することはできません。
Q私立の推薦入試は必ず合格するのですか?
A入学試験ですので必ず合格する訳ではありません。入試相談でも合格の可能性が示されるだけです。
Q都立高校第一次募集に合格しましたが、すでに合格をもらっている私立高校に進学したいと思うようになりました。この場合、都立高校に手続きしなくても大丈夫でしょうか?
A都立高校の第一次募集や私立高校の一般入試に合格した場合は、ご自分の希望する学校を選択できます。
Q都立高校第一次募集に合格し、入学手続きを終えた後になって、私立高校から繰上げ合格したとの連絡がありました。すでに入学確約書を提出していますが、私立高校に手続きしても大丈夫でしょうか?
A入学確約書提出後に、私立高校に手続きしても差し支えありません。ご希望の学校に進学してください。

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