私立学校に行こう

中学生になると、多くのお子さまが急に子どもから大人への階段を昇り始めます。高校受験では「子どもが何も話をしてくれない」「親の言うことに耳を傾けてくれない」などの難しい場面に直面するかもしれません。
そこで、高校入試までの間に保護者として知っておくと便利なこと、理解しておいた方がよいことをまとめてみました。入試直前になって慌てなくてすむよう、今のうちにご覧ください。

1.学校を見学する必要はあるの?

私ども東京私立中学高等学校協会には「各私立高校が行っている学校説明会などには参加した方がいいのでしょうか?」というご質問が多数寄せられます。 そこで、まず学校説明会への参加など、学校に直接足を運ぶ意義についてご説明したいと思います。

ご存じのように各私立学校には「建学の精神」があります。 つまり、「私はこういう教育をして、こういう人間を育てたい。」と思い立った人(創立者)が、自ら財産を投じて創った学校なのです。 当然ですが、創立者によって育てたいと願う人間像がそれぞれ異なりますので、各学校の教育目標や教育方針、そして何より、それらが築いてきた学校の雰囲気(いわゆる校風)にも、それぞれ違った特長があるのです。

ですから前もって学校説明会や文化祭などの公開行事に参加して、学校の雰囲気、教育内容や教育方針がご家庭の願いや方針と合っているかを確認することが非常に大切になってきます。
入学したものの「私にはこの学校の雰囲気が合わない」というミスマッチだけは避けなければなりません。 洋服を買うときに試着するのと同じように、お子さまに本当にピッタリ合う学校なのか確認していただきたいのです。

東京には全部で239校もの私立高校があります。 普通科だけでなく、工業科や商業科、音楽科などがあり、お子さまの希望する将来の夢を実現させる学校選びが可能です。 また一般的な全日制のほか、定時制や通信制、定時制でも全日制と同じ時間帯で授業を行う昼間定時制の高校もあります。 これだけの個性豊かな選択肢の中からお子さまに合う学校を選ぶことができるのは東京やその近郊にお住まいの方だけの特典と言ってよいかもしれません。

2.まずは学校に行ってみましょう

数ある高校から、志望校を見つけることは簡単ではありません。そんな中、私ども協会では、必ずいくつかの高校を見学してほしいとご案内しています。まずは、興味のある私立高校や、お住まいの近くにある私立高校を見学して校長先生や教科担当の先生のお話などを聴いてほしいと思います。そしてその学校がどんな教育方針のもと、どのような生徒に育てようと考えているのかを聴き、また実際の生徒たちの様子をご覧になって、私立学校ならではの良い雰囲気を感じ取ってください。そのうえで、公立高校と比較してみるのも良いかもしれません。

「学校へ行く―」 ハードルが高いなあと感じられるかもしれません。 でもそれぞれの高校は受験生や保護者の皆さまに、様々な角度から日々の教育活動や教育実践を見学してもらいたいと思っています。 予約なしで参加・見学できる高校もたくさんあります。 ですから最初は「ちょっとのぞいてみよう」くらいの気持ちで十分ですので、気軽に足を運んでみてください。 高校はほぼ毎日、3年間通学するところです。 お子さまの充実した学校生活を実現するため、そして保護者が安心して任せることのできる高校を選べるよう、私ども協会は学校の見学を強くお勧めしております。

学校説明会ってどんなことするの? 各校の説明会等のイベント情報

 中学1年生の保護者の方へ

小学校とは異なる学習スタイルに戸惑いを覚えたり、また部活動でクタクタになって帰宅したり、先輩・後輩の上下関係に緊張したりと、お子さま自身、勉強と部活動の両立に必死になっている時期でもあります。 一般的には高校進学にはまだ関心は薄く、友人との会話に上ることもほとんどありません。

ですから、この時期に保護者の皆さまができることは、

合同説明会ではどんな質問をしたらいいの?

 中学2年生の保護者の方へ

中学校生活にも慣れ、楽しく毎日を過ごす時期ですが、保護者にとっては高校受験が少し気になり始める時期でもあります。
まだ受験を意識する生徒は多くないですが、今の自分の学力を把握するため模擬試験を受ける生徒も出てきます。この時期だからこそ、保護者の皆様にできることは、通学できる範囲にある学校を数校ピックアップし、その学校説明会や文化祭に参加してみることです。3年生でなくても高校側は喜んで迎えてくれます。受験まで時間がありますので、余裕をもって学校の雰囲気などを感じ取れると思います。受験が近づくにしたがい、どうしても視野が狭まり、大学進学実績などの数字だけに目が向きやすくなりがちです。学校全体を広い目で見られるこの時期に学校に足を運ぶことが大変重要になります。

もしお子さまが少しでも受験に意識や関心を示されましたら、一緒にどこかの学校を見学されると更によいでしょう。もし一緒に参加するのを嫌がるようであれば、友達同士で気になる学校の文化祭に行ってみるよう勧めてみてはいかがでしょうか。また、その際にはただ高校を見に行くのではなく、テーマを与えてあげるとよいのではないでしょうか。お子さまだけで見学に行くと、校舎がきれいであったとか、部活動を一生懸命やっていたなど学校の外面だけに目が行きがちです。「あの学校の教育の特徴は何だろうか?」「授業の方法や授業についていけない時のフォローはどうなのか?」等のちょっとしたヒントを与えてあげるだけでも、学校に対する見方が大きく変わると思います。
特に2年生の秋からは、保護者の皆さまの訪問はもちろんですが、お子さまにも何校か学校を訪問するよう勧めてあげてください。3年生になって実際に志望校を選ぶ際に必ず役に立ちます。

合同説明会ではどんな質問をしたらいいの?

 中学3年生の保護者の方へ

いよいよ3年生、受験の年です。新学期早々は、親の心配をよそに趣味や部活動など、好きなことにしか興味を示さないお子さまもまだ多いのではないでしょうか。でも保護者の皆さまは、そんなお子さまにやきもきしながらも、受験までの年間スケジュールを頭に入れておく必要があります。
以下は、都内の公立中学校の一般的な年間の進路指導スケジュール例です。お子さまが通われている中学校とは異なる場合もあろうかと思いますが、だいたいこのような流れで進められるとお考えください。

6月前後

中学校卒業後の進路の基本を理解してもらうために、在籍する中学校が生徒や保護者対象に進路説明会を開催します。高校入試の仕組みを中心に私立高校と都立高校の違いなどを理解してもらう目的のほか、いよいよ高校受験が始まることを生徒に意識させる目的もあります。受験についてご家族で話をするよい機会となります。

7月

期末考査前後(2期制の場合は中間考査後)に、第1回の志望校調査があります。私立なら○○高校、都立なら○○高校と言えるよう、期末考査の結果なども踏まえ、ご家族で話し合っておいてください。外部の模擬試験を利用してお子さまの学力を把握しておくのも大変有効です。

7月下旬から夏休み

志望校調査を踏まえ、担任の先生と第1回の三者面談、もしくは二者面談が行われます。志望校調査で選んだ学校のどこがよいのか、高校に入ったらどんなことをしたいのかなど、自分の希望をしっかり伝えられるよう準備しておいてください。

夏休み期間

夏休みを利用して希望する学校の情報を集めるよう、中学校から宿題が出されることもあります。また、そうでない場合も合同相談会に参加し、通える範囲の高校からいくつかの学校のパンフレットを入手し、ご家族で見ておくとよいでしょう。通学可能な時間というのは、お子さまの体力や性格などによっても変わってきますので、お子さまと前もって話し合われることをお勧めします。

合同説明会ではどんな質問をしたらいいの?

9月

志望校調査を踏まえ、担任の先生と第1回の三者面談、もしくは二者面談が行われます。志望校調査で選んだ学校のどこがよいのか、高校に入ったらどんなことをしたいのかなど、自分の希望をしっかり伝えられるよう準備しておいてください。

10月

第2回志望校調査があり、それを受けて三者面談が行われます。三者面談では、第一志望が私立なのか、それとも都立なのか、もし都立が第一志望であれば、併願優遇を利用して私立を受験するのかどうか確認します。学校選びが、お子さまの人生を大きく左右する可能性もあります。ご家族でしっかり話し合ってお決めください。また受験する可能性のある学校の入学願書は早めに入手してください。

合同説明会ではどんな質問をしたらいいの? 私立高校入試の仕組みについて

12月

1学期の評定と2学期の中間考査、そして今回の期末考査の結果で内申点が決まります(2期制の場合、前期の評定と後期の中間考査)。 期末考査後(2期制では中間考査後)に第3回志望校調査を行い、三者面談へと進みます。 この三者面談で受験校を最終決定します。 特に私立推薦入試の受験を希望する場合や、併願優遇を利用して私立高校一般入試を受験するお子さまの場合、大変重要な面談となります。 また多くの都立高校を受ける場合にも内申点が大きく影響します。 この三者面談で具体的な受験校を担任の先生に伝える必要があります。

1月~入試まで

いよいよ出願です。各家庭では出願書類に漏れがないよう余裕をもって揃えてください。事前に願書等はコピーして丁寧に書く練習をし、内容をしっかり確認してから清書するなど慎重に対応することを心がけてください。また、もし都立高校の受験校が決まっていないようでしたら、年明けに三者面談を実施して最終決定します。
またこの時期、例年インフルエンザや風邪が流行します。しっかりと体調管理に努め、万全の体調で入試当日を迎えてください。4月には素敵な高校生活が待っています。 皆さん、がんばってください!

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